山を愛して半世紀

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11月29日(金)MBC〜ABC
フェディーを出発して5日目、第一の目的であるアンナプルナ内院の懐にあたるベースキャンプ(4160m)をめざす。
2時間足らずの短い行程であるため午前8時の出発となった。
MBCからABCまではアンナプルナ氷河で運ばれたエンドモレーン部(端堆石)を上り詰め、緩やかになったところでサイドモレーン(側堆石)部を歩く。
天気は晴れ無風の静まり返った谷間をゆっくり登っていく。所々に数日前の降雪が凍結し周りの枯れ草には霜が付きいかにも寒そうであるがマイナスの気温下でも体感温度は「寒ーい」という感じではない。
日本の春山でもマイナス時はダウンのアウターにニット帽などの防寒対策が必要だが、ここ4000m近くでもフリースかソフトシェル程度で十分であることを考えると湿度の違いで体感温度が変ることを実感する。

予定どおり2時間を歩くとABCのロッジに到着した。
ここはアンナプルナ・サウス(南峰7219m)アンナプルナ・ファン(7647m)アンナプルナ1峰(8091m)グレイシャードーム(7193m)アンナプルナ3峰などに囲まれた懐部である。
日本の山に例えると北アルプスの涸沢のようであるが涸沢の穏やかな表情に対し、ここは周りの峰々が衝立のように立ちはだかり来る者を拒んでいるようである。
アンナプルナ内院と呼ばれているが「内院」という意味が不思議でガイドに尋ねてみるとサンクチュアリSanctuary、つまりサンスクリット語で「聖域」を意味しアンナプルナ(豊饒の女神)の神聖な場所であるという。

今回のトレッキング4000m越えが4年ぶりとあり少々高度順応に不安を持っていた。
高所登山で最も危険性があるのが高山病である。6年前最初のカラパタールトレッキング(エベレスト方面)ではナムチェバザール(3500m)で頭痛と不眠に襲われ高山病症状を起こした。
幸い2日間の順応日でそれ以上の大事には至らず5500m地点まで行くことができた。それから数回のヒマラヤトレッキングで6000mまでは自信を持っていたが4年前体調を崩し本格的な登山から遠ざかっていたからだ。
しかし今回は私がめざす7000m級のピークに挑戦したいがための見極めであり、まず4000mを越えることができるかどうかが第一の目的であった。
そこでアンナプルナ内院を選んだ理由として、標高1000mそこそこから徐々に高度を上げていくため高度順応がうまくできるという条件があったのである。
息切れや頭痛もなくそれまで不安心に駆られていた高度順応を一応払拭できたことが私には何よりの成果であった。

            ABCのロッジが見え万歳をするTshering
ABCは近い

       正面に衝立の如く立ちはだかるアンナプルナ1峰(8091m)圧巻だ!
ABCから見たアンナプルナ1峰

       背後にはマチャプチャレ(右)からアンナプルナ3峰(左、7555m)
         左に見える川筋はアンナプルナ南峰から流れる氷河
ABCから見たマチャプチャレ

       テントピーク(5663m)登頂後下山中に足を骨折した登山者を
              救助にきたヘリコプター
負傷者救助のヘリコプター

           ロッジのダイニングでくつろぐChhewagとTshering
ABCロッジにて

            ロッジとアンナプルナ南峰(7219m)
アンナプルナ南峰

         マチャプチャレの意味は「魚の尻尾」ここも神聖の地として
             登山が禁止されている
マチャプチャレ残照

          日没前アンナプルナ南峰を照らす斜光は聖域にふさわしく
                神秘的である
アンナプルナ南峰斜光2

        モルゲンロート(朝焼け)に染まるアンナプルナ1峰(30日朝方撮影)
朝焼けのアンナプルナ1峰2

        11月30日ABCを後にし次の目的地ゴレパニへ向かう
ABCを後に

                                   つづく
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2014.01.10 / Top↑
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