山を愛して半世紀

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
11月25日(月)ポタナ〜ランドルン〜ジヌー(泊)
早朝5時に目を覚まし外に出てみると満天の星空のなかマチャプチャレ(6993m)の特徴的なシルエットが目に映った。
大急ぎで三脚にカメラをセットしシャッターチャンスを待つ、やがて東の空が白んで薄明るくなり山頂に陽光があたりはじめると数秒単位で変化する山体に釘付けとなりシャッターを切る。
この間、数分の出来事であるが写真マニアとして至福の一時である。

          アンナプルナ・サウス(7219m)とピウンチュリ(6441m)
               ポタナにて早朝6時43分撮影
アンナプルナサウスの朝焼け

           何人も登れない神聖な山マチャプチャレ(6993m)
               ポタナにて早朝6時45分撮影
ポタナからのマチャプチャレ

こんな時ガイドのChhewagは真剣な眼差しで私の行動を見守っているがゲストの身の安全に注意を怠ることはない。
前回エベレスト街道の場合も足場の悪いピークで私の身体がぐらついた時とっさに確保してくれ難を逃れたことがある。
Chhewagのシャルパ族はエベレスト登山でも欠かすことのできない世界一のガイドとして評価されその精神は現在に受け継がれている。
               
撮影が終わりミルクティーとパンケーキなどの軽い朝食を取り7:30にトレックを開始する。
ビチュク・デオラリ峠(2100m)までは緩やかな登りで1時間ほどで到着。
ここでダウラギリ(8167m)の姿を遠望しながらスンダラというミカンに似た果物を食べる。
今日の目的地は峠を下ったランドルン(1565m)を予定していたがこのペースだと少し先に進めそうと判断しジヌー(1780m)まで行くことにする。

             陽が当たり始めると気温もあがり快適な旅となる
                   ポタナ〜デオラリ間で
アンナプルナサウスをバックにトルカ

急な石段の道30分ほどを下っていくとトルカ(1650m)という小さな集落に着く。
この地域はグルン族が居住しており急峻な地形を切り開き猫の額ほどの田畑で米、粟を作り生計を立てている。
今の時期は粟の収穫期で庭先で実をあやす作業をあちこちで見かけ昔の日本農業を思い浮かばせる。
またグルン族はその勇猛果敢な性格から「ゴルカ兵あるいはグルカ兵」として英国の軍隊を中心に働いているという。
その勇猛ぶりはこれから先の吊り橋で見ることができた。

            グルン族のランドルン村は比較的大きな集落である
             山岳地帯の急斜面を切り開いた段々畑が美しい
トルカよりランドルンの棚田

ランドルンの村に着いたのが昼時となり私はカリーライスというチャーハンのようなものを注文した。
実はネパール料理でオイルを使うものは料理日本人に相性が良くなく(精製していない?)腹痛を起こすこともしばしばある。
そこでガイドのChhewagが「サトさんオイルは少なめにしましょう」と気遣い厨房に指示してくれる。
ここでもゲストの嗜好について配慮するなど世界一のガイドとしてのシェルパ族の優秀さを感じた。

昼食を終えV字型に切れ込んだ谷を二カ所越えジヌー(1780m)をめざす。
集落の軒先では粟の刈取りが終わり脱穀作業をする人々が見受けられるがその作業は昔と変わらない手作業である。
「日本にもこんな時代があったんだな・・・」と幼いころ目にした懐かしい光景に見入ってしまった。
しかしながらランドルン村の間近まで自動車道が新設されており近いうちに生活様式が一変されることも間違いない事実となるであろう。


            粟の刈取りが終わり人力による脱穀作業
粟の脱穀

            実と殻をふるい分ける作業、粟はネパール酒
             ロキシーの原材料である
粟を振う女性

谷底まで下り乳白色のモディ・コーラ(コーラとは川、1270m)の河岸に架けられた吊り橋を渡るとニューブリッジに着く。
これより右岸側をしばらく登り再びモディ・コーラの支流に下る。さらに標高差300mを一気に登れば今日の宿泊地ジヌーとなるが8時間以上歩き足取りも重くなってきた。
疲れきった状態でジヌーのロッジに着いたのは16時を回っていた。

           モディ・コーラに架けられた吊り橋を渡る
モディコーラに架けられた吊り橋

          ジヌー(1780m)これより20分下った河原に温泉がある
温泉のあるジヌー


スポンサーサイト
2013.12.31 / Top↑
世界の屋根ヒマラヤ山脈を仰ぎ見ながら4000m級高地をトレッキングするネパールの旅に出かけた。
目的地は首都カトマンズの西150㌔に位置するアンナプルナ・ヒマール地域。
アンナプルナ1(8091m)を頂点とし神が住む山マチャプチャレ(6993m)など7000以上の峰々が鎮座する聖域の最奥部にあるアンナプルナ・ベースキャンプ(4130m、以下ABCと称す)をめざす。

11月21日(木)、AM11:30に福岡を出立。
香港経由でカトマンズに到着したのはその日のPM10:20、予約しておいたホテルの車が出迎えに来てくれていた。
雑然とした市内への道路を走りはじめると5年前と変らないネパールの国内事情が懐かしく感じられる。
20分ほどでタメル地区に入り私がお世話になるフジホテルも以前と変らないこぢんまりとした姿で待ち受けてくれた。

           初めて利用する香港空港での乗り継ぎは不安の中で
           ドラゴン航空に搭乗できカトマンズめざす
香港〜カトマンズはドラゴン航空

11月22日(金)ガイドのChhewagと具体的行程の打ち合わせとTIMS許可証(トレッキング許可証)などの手続きを済ませる。
行程はカトマンズからポカラまでツーリストバス利用、その日はポカラ泊まりで翌朝にタクシーで40分ほど走ったフェディー(標高1220m)からトレッキング開始。
ダンプス〜ランドルン〜チョムロン〜バンプーを経由して目的のABCへ、帰りはチョムロンまで同じ道を引き返しタダパニからゴレパニへと回り道をしナヤプルまでの100㌔を越える16日間(予備日2日)ポカラに戻ってくるのは12月8日(日)となる。
実はABCトレッキングのみでは最短では8〜9日でできるが私の場合は十分な日程が取れること、写真撮影に時間をかけたいなどの理由でダウラギリが望めるゴレパニまで足を延ばすことにした。

            アンナプルナエリアのトレッキング概要図
ABC地図


ガイドは5年前と同じChhewag、ポーターを付ける予定はなかったがChhewagが私の年を考え自分を息子Tsheringを同行させていた。
ポーターが担ぐザックは自分の装備品の他ゲスト(この場合は私)の防寒具やシュラフを初め食料など14〜15㌔、私はカメラ2台(これが重たい)と雨具など7〜8㌔である。

            ポカラ行きのツーリストバスとTshering(20歳)
            料金は2500RS(2500円)と安い
ツーリストバスに乗り込む

11月23日(土)カトマンズを早朝7時発のツーリストバスに乗り込みトリバン・ハイウエイを西へ200㌔余りのポカラへ向け出発。
ハイウエイとはいっても狭い2車線道路でカーブ急坂穴ポコはいたるところにあり、おまけにバスも年期の入った代物でハラハラ、ドキドキの7時間の旅である。
一般的にカトマンズ〜ポカラ間は飛行機を使うものだがバスを選んだ理由は沿線人々の生活状況をこの目で見たいという思いが強く働いたからであった。
途中3回のトイレと昼食の休憩がありドライブインに立ち寄りポカラに着いたのは午後3時半を回っていた。
この日はフェワ湖の散策をしリーズナブルなゲストハウスを探し旅の初日を終る。

         昼食に食べたダルバードであるが添え物の生野菜は食べない
ダルバートの昼食
 
         ポカラのツーリストバス乗り場からアンナプルナサウス(左)
         とマチャプチャレ(右)の姿(12月7日撮影)
ポカラ市内からアンナプルナ山域

11月24日(日)朝からどんよりした天気で視界も良くない。
軽い朝食をとりタクシー(軽自動車を少し大きくしたもの)でフェディーの登山口まで40分余りを走る。
フェディーは標高1220m、これよりダンプス(1800m)まで600mの石段の急登が続くが歩き始めとありテンポ良く進む。
ダンプスからポタナ(1890m)は緩やかな丘陵地帯を右にマチャプチャレ、アンナプルナサウスを眺めながら歩けるが今日は生憎の曇り空でその姿を見ることはできない。
途中すれ違うトレッカーが少ないのでChhewagに訪ねると「今はオフシーズンで少ない」との返事。1時間歩いて10分の休憩サイクルで順調に進み予定より早くポタナに着いた。

         フェディー(1220m)の登り口、これより600mの急登が待っている
          写真はガイドのChhewag(47歳)と息子のTshering(20歳)
フェディーにて

          ポタナのロッジから撮影したアンナプルナサウス(7219m)と
           マチャプチャレ(6993m)25日早朝に撮影          
トルカからアンナプルナサウスとマチャプチャレ

2013.12.21 / Top↑
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。